多摩川・釜の淵川原にて

 平成24年9月17日(月)、美しい多摩川フォーラムでは、青梅市との共催で、「大人のためのカヤック体験教室」を多摩川・釜の淵川原で開催しました。このイベントは、観光と連携した都市農山村の交流促進(グリーン・ツーリズム)を推進する農林水産省関東農政局の「平成24年度・ 食と地域の交流促進対策交付金事業」によるもので、奥多摩の「自然」「食」「文化」を活かした多摩川上・中・下流域間の観光交流を図るために、@カヤック体験により多摩川の素晴らしさを体感していただき、また、A参加者に、古くて新しい「奥多摩郷土弁当」を試食してもらい、自然を活かしたヘルシーな奥多摩郷土弁当&桜スイーツの開発を目標としています。
 この「カヤック体験教室」参加者募集の告知が青梅市広報に掲載された8月15日(水)は、朝から参加希望の電話が相次ぎ、あっという間に定員に達し、その後もキャンセル待ちが続出するほどの大盛況となりました。

 イベント当日は、強い日が差したり雨が降ったりと、夏から秋への移り変わりを感じさせる空模様でしたが、悪天候にもめげないチャレンジ精神旺盛な参加者25名が、青梅市釜の淵市民館に集合しました。
 開会に先立ち、当フォーラム事務局の土方次長から挨拶があった後、共催の青梅市環境政策課の田中管理係長、同係の岡本様、協力の青梅市カヌー協会の藤野会長からご挨拶をいただきました。続いて、来年開催される第68回国民体育大会のマスコットキャラクター「ゆりーと」が会場に駆けつけ、国体をPR(イベント会場の釜の淵では、カヌー競技が行われる予定です。)し、イベントがスタートしました。
 
 まずは青梅市カヌー協会の方から、座学による「水辺の安全講習」を受け、川の流れ方や川に潜む危険、川でおぼれた時の対処法などを学びました。続いてライフジャケットとヘルメット、ゼッケンを装着し、市民館燐りのプールでカヤック体験に移りました。プールでのカヤック操作は、水流の影響を受けないため、パドルでたやすく漕ぐことができるものの、参加者は転覆しないよう、真剣な顔つきで練習していました。
 昼食では、開発中の「奥多摩郷土弁当」と「桜スイーツ」の試作品を味わっていただき、試食アンケートに答えていただきました。アンケートの集計結果はこちらをご覧ください。この結果を踏まえ、試作品に改良が施され、来年1月29日に開催される「食と文化の交流イベント」で完成品として発表される予定です。

 午後は、いよいよ流れのある多摩川でカヤック講習を受けました。当フォーラムで毎年恒例となっている「子どもカヤック体験教室」とは異なり、大人の方たちは果敢に上流へ上流へとカヤックを漕ぎ進め、事務局のスナップ撮影が追いつかないほどでした。流れの緩やかな岸辺付近には、水面からは見えない岩が川底に転がっていて、時には横転してしまう参加者もいましたが、インストラクターの方々の的確なアドバイスにより、グングン上達していきました。カヤック講習以外にも、川で流された時の対処法を教わるなど、参加者は童心に返ったように、心から川と自然を楽しんでいるようでした。
 
 一連の講習を終えた参加者からは、「カヤックが面白いのでまたやりたい。弁当やスイーツも美味しくいただいた。」「青梅の魅力を再発見した。」「参加前は不安だったが、指導員の方から親切にご指導をいただき、楽しいひと時を過ごせた。」など、様々な感想をいただきました。
 今後も、参加者からいただいた貴重なご意見を参考に、観光と連携した都市農山村の交流(グリーン・ツーリズム)を促進していきたいと思います。
■イベントの様子■
参加者25名が、青梅市・釜の淵市民館に集合。
第68回国民体育大会のマスコット・キャラクター「ゆりーと」が会場に駆けつけ、来年開催される国体をPRしました。
はじめに青梅市カヌー協会の方から「水辺の安全講習」を受けました。
安全講習終了後、参加者は、渡されたゼッケンとヘルメット、ライフジャケットを装着しました。
釜の淵市民館隣りのプールに移動し、まずは準備体操。
続いて、パドルの持ち方と操作方法を学びました。
いよいよカヤックに乗り込みます。
限られたスペースの中、仲間とぶつからないよう慎重に漕ぎ進める参加者の皆さん。
午前のカヤック講習終了後、お腹が空いた参加者は、当フォーラムで開発中の「奥多摩郷土弁当」と「桜スイーツ」を試食しました。
こちらが今回提供された試作品の弁当とスイーツ。弁当箱には、土に還るエコパックを使用しています。
お腹を満たした後は、いよいよ川原でのカヤック講習が始まります!
子ども向けの講習と違い、大人たちは川底の岩に苦戦しながらも、どんどん上流へ漕いでいきます。
中には横転してしまう人もいましたが、インストラクターがすぐにサポートしてくれるので、安心して講習を受けることができました。
カヤック講習終了後、希望者を対象に、川流れ体験を行いました。足は必ず川下に向け、流れに身を任せます。
次に、川に流された時の対処法を教わりました。流木にしがみつくと、身動きできないほどの水圧を感じます。
最後にカヌー協会の方からご挨拶をいただき、イベントは無事終了しました。参加された皆さん、お疲れ様でした!

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