平成28年3月5日(土)、青梅市・釜の淵公園から昭島市・くじら運動公園までの約17キロメートルのコースで、多摩川初の試みとなる『多摩川カヌー駅伝大会2016』が開催されました。この事業は、東京都が都内の各地域から魅力ある地域資源を発掘・活用するための企画案を募集し、美しい多摩川フォーラムの企画が採択されたことにより開催されたものです。

 開会式では、主催地を代表して青梅市長・浜中啓一様が挨拶され、続いて来賓の国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所長・藤井政人様、後援の羽村市長・並木心様、福生市長・加藤育男様、あきる野市長・澤井敏和様が挨拶に立ち、当フォーラムのダニエル・カール副会長から力強い応援メッセージをいただき、カヌー駅伝がスタートしました。

 このカヌー駅伝は、1チーム・4人で計17チーム・68人が参加し、釜の淵公園を起点に、第1中継地・小作取水堰、第2中継地・羽村取水堰、第3中継地・昭和用水堰で待ち受けている選手にタスキ代わりのカヌーを繋ぎ、日野用水堰を越えて、くじら運動公園までのタイムを競う大会です。参加チームは、地元の青梅市、羽村市、あきる野市、八王子市のほか、杉並区、目黒区、江戸川区、そして遠くは千葉県、神奈川県、山梨県と多岐にわたりました。
 また、各中継地では、それぞれ歴史のある堰を紹介したパネルも展示されました。(詳細は以下をクリック)

   【パネル展示】  ●小作取水堰  ●羽村取水堰  ●昭和用水堰  ●日野用水堰

 なお、多摩川流域の魅力を再発見し、多摩川地域の観光振興を図るため、カヌー駅伝と同時開催された「多摩川流域満喫モニターツアー」
(注)の初日には、カヌー駅伝大会の観戦が組み込まれ、ツアー参加者はスタート地点をはじめ、羽村堰下公園、福生多摩川堤防で選手に声援を送りました。
  (注)3月5日(土)〜6日(日)に実施されたバス・モニターツアー。対象となる20代から40代の女性60人が参加。
競技結果は以下のとおりです。

●優 勝  : 青梅レジェンド (青梅市)
          ※青梅市長、竹下百合子さん(2008年北京
            オリンピック日本代表)らが選手として出場。
●準優勝 : Team POSI (青梅市)
●第3位 : Team OME Jr (青梅市)
 入賞者には、主催者である東京都産業労働局観光部の若林振興課長から、賞状とクリスタルのメダルが授与され、ステージ上で喜びを爆発させました。最後に、昭島市長・北川穣一様から閉会挨拶をいただき、初の「多摩川カヌー駅伝大会」は無事終了しました。
■イベントの様子T■
〜多摩川カヌー駅伝大会2016の模様〜
@開会式〜スタート(釡の淵公園)
朝8時半。カヌー駅伝大会に出場する選手が
釡の淵市民会館前に続々と集合。
こちらは開会式会場の釡の淵公園。
来場者は、堰のパネルクイズに挑戦しています。
会場には、共催市のゆるキャラたちが勢揃いし、
モニターツアー参加者が記念写真を撮る一こまも。
午前10時。いよいよ開会式がスタート!
浜中・青梅市長から開会挨拶がありました。
続いて、国交省京浜河川事務所の
藤井所長から来賓挨拶をいただきました。
参加市挨拶として登壇された、(左から)
並木・羽村市長、加藤・福生市長、
澤井・あきる野市長。
最後に、応援団長として
ダニエル・カール副会長から「カヌー(可能)な限り
頑張ってください」と、激励の一言も。
大会スタートの時刻が迫り、その瞬間を
見届けようと、柳淵橋に移動する来場者。
午前10時半。号砲一斉スタートで
第一走者17名がカヌーに向かって走り出しました!
スタート直後。
早くも先頭から最後尾まで差が。
第一走者の浜中市長が、
さっそうと風を切ります。
鮎美橋からも沢山の観戦者が応援します。

A小作取水堰
第一中継地点の小作取水堰で
待機する第二走者とスタッフ。
中継地のテントには、堰のパネルが展示されました。
ダニエル副会長は橋の上から戦況を見守ります。
健闘をねぎらい、固い握手を交わす
ダニエル副会長と浜中市長。

B羽村取水堰〜福生多摩川堤防
こちらは第二中継地点の羽村取水堰。
春には桜の名所となる場所です
(多摩川夢の桜街道・七十二番札所)。
羽村取水堰のパネルも展示されました。
第二走者の到着を、今か今かと待つ第三走者。
第三走者に、タスキ代わりの
カヌーとパドルをバトンタッチ。
福生多摩川堤防下を疾走する選手を
応援するモニターツアー参加者。
カヌー対サップ(SUP)で、手に汗握る
デットヒートが繰り広げられました。

C昭和用水堰
こちらは第三中継地点の昭和用水堰。
第四走者の選手たちが首を長くして待機。
堰のパネルを食い入るように見る一般観戦者。
ようやく選手が昭和用水堰に到着!
素早くカヌーから降りて上陸します。
第四走者の出発地点まで、
2人で協力してカヌーを運びます。

C日野用水堰〜ゴール(くじら運動公園)
中継地の日野用水堰。声援の中、
カヌー片手に笑顔で走る第四走者。
最終上陸地点のJR八高線鉄橋下では、
沢山の観戦者に出迎えられました。
パドルを片手に最後の
ヴィクトリーロードを駆け抜けます。
スタッフに導かれ、最終コーナーへ。茂みの奥には
表彰式会場のゴールテープが待っています。
くじら運動公園でのフィニッシュ!約17kmの距離を、
4人の連携プレーで走り切りました。

D表彰式(くじら運動公園)
くじら運動公園の特設会場には
沢山の来場者が詰めかけました。
お昼時のため、キッチンカーには長い行列も。
会場には、共催5市の出展ブースが設けられました。
開会式会場と同じく、
堰のパネルクイズを楽しむ来場者。
13時半。主催者である東京都産業労働局
観光部の若林課長より挨拶をいただきました。
続いて、国交省京浜河川事務所
多摩川上流出張所の
金森所長より来賓挨拶をいただきました。
八王子市長からのメッセージを代読する
八王子市水環境部の守屋課長。
表彰式では、若林課長がプレゼンターを
務めました。上位入賞者には、賞状と
クリスタルのメダルが授与されました。
浜中市長率いるチーム「青梅レジェンド」が優勝!
嬉しそうにメダルを掲げました。
最後に、北川・昭島市長より閉会挨拶を
いただき、大会は無事終了しました。

東京都主催「多摩川流域満喫モニターツアー」も同時開催!
「多摩川流域満喫モニターツアー」2日目の3月6日(日)には、午前のコースに組み込まれた「多摩の物語」の語り会が、あきる野市の龍珠院(多摩川夢の桜街道・七十五番札所)にて開催されました。この物語は、「語り」の第一人者で当フォーラム副会長でもある平野啓子さん(元NHKキャスター)と、そのお弟子さんたちが、多摩川流域各地に伝わる昔話や「いわれ」を掘り起こし、その土地を訪れて出会った素敵な話や文化を、わかりやすい「語り」として皆さんにお届けしました。
【発表演目】
語り部・平野啓子氏とお弟子さんによる語り

●「青梅と『雪女伝説』」(青梅市)
   語り:平野啓子

●「青梅のお狗さま」(青梅市)
  語り:西尾弘、木下由紀子

●「あきる野五日市、今、昔」(あきる野市)
  語り:冨田和美、渡辺真記

●「奥多摩むかし道」/「熊をくすぐる」(奥多摩町)
  語り:川井方子、富田元子

●「うなぎを食べない地区」(日野市)
  語り:加古万里子

●「宇賀神様のはなし」(三鷹市)
  語り:富田元子

●「神話・万葉集の伝わる町」(府中市、調布市、狛江市)
  語り:馬場エリカ
モニターツアーに参加された方からは、「このように不思議な話を聞くのは初めてで、とても新鮮です」、「多摩地区にこのような物語があるなんて初めて知りました」などの声が寄せられました。

語り会のあと、一行は「多摩川酒蔵街道」の5蔵の一つである小澤酒造(青梅市)に向かい、酒蔵見学で酒造りの興味深い話を伺うなど、盛りだくさんの一日となりました。

今後も、アンケート結果を参考に、平成29年度の当フォーラム設立10周年に向け、積極的に地域の活性化に貢献してまいります。
■イベントの様子U■
〜バス・モニターツアーの模様〜
前日、カヌー駅伝大会の観戦を楽しんだ一行は、
青梅市鳩ノ巣の宿で一泊した後、バス2台で
あきる野市の龍珠院を訪れました。
昔話に出てきそうな佇まいのお寺を前に
記念写真を撮るツアー参加者。
60名の観客を前に、「青梅と『雪女伝説』」を
熱演する語り部の平野啓子氏。
伝説のうなぎが描かれた手拭いを披露する語り部。
語り会終了後、ツアー参加者は、
お寺で生産していた手作り野菜をお土産に。
龍珠院の後は、「多摩川酒蔵街道」5蔵の一つ、
小澤酒造に立ち寄り、酒蔵見学を楽しみました。
酒蔵に併設された「ままごと屋」では、
昼食の豆腐懐石を堪能。
最後に、八王子市の道の駅に立ち寄り、
地元の産物をお土産に買い、
バス・モニターツアーは無事終了しました。

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